水電解ガスケット

絶縁性流路プレートとシールを一体化

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特長

  1. NOK独自の絶縁性流路プレートとシールを一体化したガスケットにより、膜の交換が容易になり、メンテナンス性が向上します。
  2. 一体化したガスケットにより、スタック構成が簡素化され、大幅に部品点数が削減されます。
  3. シール面の圧力にゴムの作用圧力が加わることで、セルフシール機構が作用し、高圧時の密封性が確保されます。

特性

高い圧力での漏れ量を大幅に低減

NOKの水電解ガスケット(ゴム)は、従来品(樹脂)とは異なり、作用圧力が高くなるにつれてシール面の圧力にゴムの作用圧力が加わり、シール性が向上します(これをNOKではセルフシール機構と呼んでいます)。これにより、高い圧力での漏れ量を大幅に低減することができます。

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構造

絶縁性流路プレートとシールを一体化

NOKの水電解ガスケットは、電極間に絶縁性流路プレートとシールを一体化した同一のガスケットを用いて、膜を挟み込む構造になっています。これにより、スタック構造が簡素化され、膜の交換も容易になります。

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適用メリット

NOK品(ゴム)は従来品(樹脂)と比較して、70%の永久変形を抑制します。また、NOK品は従来品に対して90%以上の反力を抑制するため、長寿命を実現します。


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  • ※評価条件:圧縮率25%、雰囲気温度120度、放置時間70h
  • ※解析条件:圧縮率20%


従来品(樹脂)では樹脂が永久変形するため、何度も増し締めが必要ですが、NOK品(ゴム)では永久変形が少ないため、増し締めが不要になり、メンテナンス性が向上します。また、NOK品では反力が小さいため、取付時の締め付け荷重を小さくすることができ、取付が容易になります。


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素材比較

NOKの水電解ガスケットは、従来品(樹脂)と比べて、シール性や低反力、膜保持といった特性が優れています。


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     〇適合/△一部適合/×不適

採用イメージ

  • 水電解装置

製品ラインアップ

ガスケットシリーズ

ガスケットは、蓋と本体などの接合面に液体や気体を密封するために用いられる平面固定用のシールです。自動車や電動車向けの各種オイル、クーラントなどのフルード用のほか、建機や一般産業機械、食品用機械、電子機器など、さまざまな用途のシールとしてご採用いただいております。