水電解ガスケット

樹脂フレームとガスケットを一体化

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特長

  1. NOK独自の樹脂フレームとガスケットを一体化した構造により、自動組付けの効率化とメンテナンス性の向上を実現します。
  2. 一体化したガスケットにより、スタック構成が簡素化され、部品点数の大幅な削減を可能にします。
  3. フレーム溝に配置したガスケットのセルフシール機構により、高圧環境下でも優れた密封性を維持します。

特性

高い圧力での漏れ量を大幅に低減

NOKの水電解ガスケット(ゴム)は、フレーム溝にガスケットを設置しています。圧縮時には、ガスケットが元の形に戻ろうとする反発力によって流体の漏れや侵入を防ぎます。一方、加圧時には液体の作用圧力が高くなるにつれてガスケットのシール側面に圧力がかかり、ゴムの反発力にこの作用圧力が加わることで、シール性が向上します(これをNOKではセルフシール機構と呼んでいます)。


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    圧縮時のセルフシール機構
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    加圧時のセルフシール機構

構造

樹脂フレームとガスケットを一体化

NOKの水電解ガスケットは、樹脂フレームとガスケットを一体化し、スタック構造の簡素化を実現しました。これにより、自動組み付けが容易になり、交換時の分解工数を削減し、シールの脱落リスク対策にも貢献します。また、流路を樹脂フレーム側に設置しているため、電極板の流路加工にかかる工数の削減も可能となります。


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水電解ガスケット一体構造

評価結果

水電解用材料の溶出性

NOKの水電解ガスケットは、強酸・アルカリ環境下でゴム成分の溶出量の少ないゴム材をラインアップしています。これにより、耐久性が高く、装置の長寿命化に貢献します。また、化学的安定性により、電解質の純度を保ち、効率的な水電解を実現します。


強酸環境溶出性評価 (ICP分析)


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アルカリ環境溶出性評価 (ICP分析)


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共同開発

国立研究開発法人産業技術総合研究所(AIST)福島再生可能エネルギー研究所(FREA)の2025年度シーズ支援事業に、NOKの水電解装置用シールの開発が採択されました。FREAは水電解装置の評価設備を多数保有しており、その高度な研究環境を活用して、使用環境におけるゴム材の劣化プロセスやシール形状が反応効率に与える影響を評価しています。これらの知見を活かし、水電解装置に最適化された材料と形状の開発を実施しています。


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活用例

  • 水電解装置、各種電解合成装置、次世代フロー電池

製品ラインアップ

ガスケットシリーズ

ガスケットは、蓋と本体などの接合面に液体や気体を密封するために用いられる平面固定用のシールです。自動車や電動車向けの各種オイル、クーラントなどのフルード用のほか、建機や一般産業機械、食品用機械、電子機器など、さまざまな用途のシールとしてご採用いただいております。


※「ソフトメタル」はNOKの登録商標です。(商標登録5364601、5364602号)

※「RUSTECTOR」、「ラステクター」はNOKの登録商標です。(商標登録5977257、5977258号)

※「セルシール」はNOKの登録商標です。(商標登録4940927、5074737号)