燃料電池用シール


セルシール

セパレーターとガスケットを一体化し、安定したシール性で発電効率を向上

特長

  1. ガスケットを一体化させることで、部品点数および組み付け工数の削減、さらに積層シール性の安定性を向上させます。
  2. 小断面シールの省スペース化により、発電面積が向上します。
  3. 耐熱性、耐寒性、耐水性、低溶出性、低ガス透過性を備えたシール材により、運転域を拡大させます。



「セルシール」は、NOKの登録商標です。(商標登録4940927号)

特性

「セルシール」は、燃料電池セル内を流れる水素、空気、冷却水をシールするガスケットです。従来のルーズガスケットと比べて、部品点数や組み付け工数が削減され、成形による固定が可能となり、シールの安定性向上に貢献します。なお、燃料電池の原理は、水素と酸素の化学反応により発電します(これは水の電気分解の逆反応です)。

2H₂ + O₂ → 2H₂O + 電気 + 熱



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燃料電池のセルは、MEA(Membrane Electrode Assembly:膜電極接合体)、GDL(Gas Diffusion Layers:ガス拡散層)、セパレータ、シール部材で構成されています。NOKの「セルシール」は、水素、酸素、冷却水の外部への漏れを防止し、内部では各流体が混合しないよう漏れを防止しており、燃料電池の発電機能に関わる重要な部品です。



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「セルシール」では、凹凸のある断面を採用することで、圧縮状態でも均一に圧力がかかる構成となっています。



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採用イメージ

  • 燃料電池

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    金属セパレータ一体シール

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    カーボンセパレータ一体シール

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      GDL一体シール

    • cellseal_fig4.jpg

      フィルム一体シール

製品ラインアップ

ガスケットシリーズ

ガスケットは、蓋と本体などの接合面に液体や気体を密封するために用いられる平面固定用のシールです。自動車や電動車向けの各種オイル、クーラントなどのフルード用のほか、建機や一般産業機械、食品用機械、電子機器など、さまざまな用途のシールとしてご採用いただいております。