耐圧オイルシール
リップ部の独自設計により、サージ圧 2.0MPa に耐える

特長
- 主リップ部をバックアップ金属環と一体成型しているので、圧力条件でも密封性が安定しています。
- 主リップ部は、圧力がかかっても変形が少なく、適正な接触状態が得られるため、長期にわたって密封性が安定しています。
- ダストリップ部を低トルク設計にし、摺動発熱を抑制することで、シールの長寿命化が図れます。
- サージ圧2.0MPaの高い圧力環境でも使用可能です。

特性
耐圧オイルシールのTCZ型で使用する材料は、ニトリルゴムとふっ素ゴムの2種類があり、ともにサージ圧は2.0MPaまで耐えることができます。高温かつ高圧環境下では、ふっ素ゴムタイプをおすすめします。

耐圧オイルシールのTCZ型は、従来仕様のTCV型、TCN型の使用区分の大半をカバーしているため、ご使用の従来仕様から切り換え可能です。

TCZ型は定常圧に対しても優れた性能を発揮します。 定常圧がかかる場合の使用限界の目安を寿命の2000時間、6000時間で想定した場合は、下記グラフの通りとなります。
試験条件:パッキン材質はふっ素系ゴムF548を使用、油種はダフニースーパーLW46、油温は100℃、定常圧は大気圧~0.8MPa、軸周速は1~7m/s、試験時間は2000時間と6000時間

採用イメージ
- 一般機械:油圧機械、ポンプモーター、減速機
- 土木建設:パワーショベル作業装置
- 産業車両:作業装置
製品ラインアップ
オイルシールの特性を生かし、さらに機能性を付加したオイルシールを紹介します。
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導電リング
独自素材で電磁波ノイズと電食を抑制し、省スペース化を実現
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高速回転用オイルシール
高速回転・正逆回転時のシール性と低トルク性を両立
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軸付きオイルシール
シールとスリーブの一体構造で、泥水や砂・塵の浸入を防ぐ
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低フリクションオイルシール
シール機能を維持したまま、最大70%フリクションを低減
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耐内部異物用オイルシール
ユニット内部で発生した金属摩耗粉などの侵入を独自のリップで抑制し、耐久性向上
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耐ダスト性オイルシール
独自形状で砂・塵の侵入を防ぐ
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耐圧オイルシール
リップ部の独自設計により、サージ圧 2.0MPa に耐える
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オイルシール
機械の回転軸などの運動面で、密封と潤滑を両立