耐圧オイルシール

リップ部の独自設計により、サージ圧 2.0MPa に耐える

特長

  1. 主リップ部をバックアップ金属環と一体成型しているので、圧力条件でも密封性が安定しています。
  2. 主リップ部は、圧力がかかっても変形が少なく、適正な接触状態が得られるため、長期にわたって密封性が安定しています。
  3. ダストリップ部を低トルク設計にし、摺動発熱を抑制することで、シールの長寿命化が図れます。
  4. サージ圧2.0MPaの高い圧力環境でも使用可能です。

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特性

耐圧オイルシールのTCZ型で使用する材料は、ニトリルゴムとふっ素ゴムの2種類があり、ともにサージ圧は2.0MPaまで耐えることができます。高温かつ高圧環境下では、ふっ素ゴムタイプをおすすめします。


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耐圧オイルシールのTCZ型は、従来仕様のTCV型、TCN型の使用区分の大半をカバーしているため、ご使用の従来仕様から切り換え可能です。


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TCZ型は定常圧に対しても優れた性能を発揮します。 定常圧がかかる場合の使用限界の目安を寿命の2000時間、6000時間で想定した場合は、下記グラフの通りとなります。


試験条件:パッキン材質はふっ素系ゴムF548を使用、油種はダフニースーパーLW46、油温は100℃、定常圧は大気圧~0.8MPa、軸周速は1~7m/s、試験時間は2000時間と6000時間


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採用イメージ

  • 一般機械:油圧機械、ポンプモーター、減速機
  • 土木建設:パワーショベル作業装置
  • 産業車両:作業装置

製品ラインアップ

オイルシールの特性を生かし、さらに機能性を付加したオイルシールを紹介します。