オイルシール
機械の回転軸などの運動面で、密封と潤滑を両立

製品説明
オイルシールは、オイル(油)をシール(封じる)する機能部品です。主に機械の回転軸部に使用され、油漏れや、外部からのほこりの侵入を防ぎます。
特長
- さまざまな用途に対応すべく豊富な材料を保有しており、使用条件に基づいて最適な材料を選定します。
- 独自の設計により、お客様のニーズに適合した製品や材料の開発を行っています。
基本構造
一般的なオイルシールは、合成ゴム、金属環、ばねで構成されています。回転軸と接触・しゅう動するリップには、シールリップ部とダストリップがあり、リップ先端部を軸表面に押し当てることによって、リップ先端部で潤滑剤を密封し、ダストリップで外部からの異物の侵入を防いでいます。ばねは、リップ先端部が軸に押し付けられる力(緊迫力)を高め、維持する役割を果たしています。


(注)ISO:国際規格、JIS:日本工業規格、JASO:日本自動車工業規格
密封理論
オイルシールのリップ部と軸の隙間には、軸が回転する際にごく薄い油膜が形成されます。これを「流体潤滑状態」と呼び、油膜はリップ部の摩耗を抑制する役割を果たしています。さらに、リップ部は油が外部に漏れ出さないように、大気側から油側へ吸い込む「ポンプ作用」を持っています。これらの作用により、オイルシールは密封と潤滑の絶妙なバランスを維持しています。
採用イメージ
- 自動車
- 船舶
- 航空機
- 鉄道関係
- 建設機械
- 農業機械
- ロボット
- 石油化学プラント
- 家電製品
製品ラインアップ
オイルシールの特性を生かし、さらに機能性を付加したオイルシールを紹介します。
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導電リング
独自素材で電磁波ノイズと電食を抑制し、省スペース化を実現
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高速回転用オイルシール
高速回転・正逆回転時のシール性と低トルク性を両立
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軸付きオイルシール
シールとスリーブの一体構造で、泥水や砂・塵の浸入を防ぐ
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低フリクションオイルシール
シール機能を維持したまま、最大70%フリクションを低減
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耐内部異物用オイルシール
ユニット内部で発生した金属摩耗粉などの侵入を独自のリップで抑制し、耐久性向上
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耐ダスト性オイルシール
独自形状で砂・塵の侵入を防ぐ
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耐圧オイルシール
リップ部の独自設計により、サージ圧 2.0MPa に耐える
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オイルシール
機械の回転軸などの運動面で、密封と潤滑を両立
製品選定プログラム
使用条件をご入力いただくと、オイルシール、Oリング、「アイアンラバー」ベルトをWeb上で選定できます。
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