粘土状熱伝導部材

「QLEASE」クレイタイプ

柔らかい粘土状で隙間に密着して放熱

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特長

  1. 柔らかい粘土状であるため、変形自由度が高く、立体、曲面、複雑空間を埋めます。
  2. 低粘着で取扱性が良いため、常温で流れなく、高温でもポンプアウトしません。
  3. 優れたリワーク性を有するため、工程を汚すことなく、設置部位も汚しません。
  4. 電気絶縁性があるため、電気回路、電子部品周辺で使用可能です。
  5. -40℃~200℃(一部仕様)の温度範囲で使用できます。



「QLEASE」は商標出願中です。

特性

複雑な形状の熱源から効率的にヒートシンクへ放熱

「QLEASE」クレイタイプは使用環境に合わせ、汎用グレード(2.8W/m・K)、高熱伝導グレード(4.4W/m・K)とディスペンサーグレードが選べます。 また、すべての仕様において、耐熱性・絶縁性・難燃性を備えています。


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※NOK「QLEASE」シリーズは、REACH規制に準拠、RoHS指令に対応しています。

※高熱伝導グレード、ディスペンサーグレードは開発中の商品です。予告なく仕様を変更する可能性があります。

評価試験

熱伝導試験

他社熱伝導シート(約5.7W/m・K)と「QLEASE」クレイタイプ(汎用グレード2.8W/m・K)、(高熱伝導グレード4.4W/m・K)によるヒートシンクへの伝熱効果を比較しました。測定方法はアンプICおよび3端子レギュレーターからの発熱を測定部で計測しました。「QLEASE」クレイタイプは約5.7W/m・Kの他社熱伝導シートよりも熱伝導効率が優れています(自社評価による)。


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環境変化試験

-40℃で1000時間、150℃で1000時間など、6種の環境において、代表特性が変化するか確認を行いました。低温・高温耐久試験後、代表特性にほとんど変化はありませんでした。


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振動試験(ISO16750-3)

アクリル治具に「QLEASE」クレイタイプを入れ、フタをした状態で、下記条件で振動させ、「QLEASE」クレイタイプを挟んだ盤面との接触(変形)状態を振動試験前後で比較しました。試験結果より、振動による盤面からの「QLEASE」クレイタイプの剥がれはなく、形状に変化はありません。


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リワーク方法

取付時に間違っても、簡単に取り外すことができ、やり直しが可能です。


販売形態

汎用グレード

お試しいただきやすいサイズ(50g)から大容量(500g)で提供、他の納入仕様についてはお問い合わせください。


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    お試ししやすい 50g外観
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    大容量タイプ 500g外観


高熱伝導グレード

お試しいただきやすいサイズ(50g)で提供、他の納入仕様についてはお問い合わせください。


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    お試ししやすい 50g外観


ディスペンサーグレード

カートリッジ(900g/本)、ペール缶(18Kg)で提供、他の納入仕様についてはお問い合わせください。


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カートリッジ 900g外観
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ペール缶 18kg外観

※開発中の高熱伝導グレードおよびディスペンサーグレードのパッケージは変更する可能性があります。

採用イメージ

優れた耐熱性・絶縁性と柔らかさにより、既存の熱伝導部材では対応できない箇所にもお使いいただけます。


モーターコイルへの適用イメージ

モーターコイルに充填し、ハウジングに放熱します。


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基板への適用イメージ

実装基板の凹凸に密着し、ヒートシンクに効率的に放熱します。


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    実装基板を「QLEASE」クレイタイプに固定した状態
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    実装基板を取り外した状態

製品ラインアップ

熱伝導部材「QLEASE」シリーズ