粘土状熱伝導部材
「QLEASE」クレイタイプ
柔らかい粘土状で隙間に密着して放熱

特長
- 柔らかい粘土状であるため、変形自由度が高く、立体、曲面、複雑空間を埋めます。
- 低粘着で取扱性が良いため、常温で流れなく、高温でもポンプアウトしません。
- 優れたリワーク性を有するため、工程を汚すことなく、設置部位も汚しません。
- 電気絶縁性があるため、電気回路、電子部品周辺で使用可能です。
- -40℃~200℃(一部仕様)の温度範囲で使用できます。
「QLEASE」は商標出願中です。
特性
複雑な形状の熱源から効率的にヒートシンクへ放熱
「QLEASE」クレイタイプは使用環境に合わせ、汎用グレード(2.8W/m・K)、高熱伝導グレード(4.4W/m・K)とディスペンサーグレードが選べます。 また、すべての仕様において、耐熱性・絶縁性・難燃性を備えています。

※NOK「QLEASE」シリーズは、REACH規制に準拠、RoHS指令に対応しています。
※高熱伝導グレード、ディスペンサーグレードは開発中の商品です。予告なく仕様を変更する可能性があります。
評価試験
熱伝導試験
他社熱伝導シート(約5.7W/m・K)と「QLEASE」クレイタイプ(汎用グレード2.8W/m・K)、(高熱伝導グレード4.4W/m・K)によるヒートシンクへの伝熱効果を比較しました。測定方法はアンプICおよび3端子レギュレーターからの発熱を測定部で計測しました。「QLEASE」クレイタイプは約5.7W/m・Kの他社熱伝導シートよりも熱伝導効率が優れています(自社評価による)。



環境変化試験
-40℃で1000時間、150℃で1000時間など、6種の環境において、代表特性が変化するか確認を行いました。低温・高温耐久試験後、代表特性にほとんど変化はありませんでした。

振動試験(ISO16750-3)
アクリル治具に「QLEASE」クレイタイプを入れ、フタをした状態で、下記条件で振動させ、「QLEASE」クレイタイプを挟んだ盤面との接触(変形)状態を振動試験前後で比較しました。試験結果より、振動による盤面からの「QLEASE」クレイタイプの剥がれはなく、形状に変化はありません。


リワーク方法
取付時に間違っても、簡単に取り外すことができ、やり直しが可能です。
販売形態
汎用グレード
お試しいただきやすいサイズ(50g)から大容量(500g)で提供、他の納入仕様についてはお問い合わせください。
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お試ししやすい 50g外観 -
大容量タイプ 500g外観
高熱伝導グレード
お試しいただきやすいサイズ(50g)で提供、他の納入仕様についてはお問い合わせください。
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お試ししやすい 50g外観
ディスペンサーグレード
カートリッジ(900g/本)、ペール缶(18Kg)で提供、他の納入仕様についてはお問い合わせください。


※開発中の高熱伝導グレードおよびディスペンサーグレードのパッケージは変更する可能性があります。
採用イメージ
優れた耐熱性・絶縁性と柔らかさにより、既存の熱伝導部材では対応できない箇所にもお使いいただけます。
モーターコイルへの適用イメージ
モーターコイルに充填し、ハウジングに放熱します。


基板への適用イメージ
実装基板の凹凸に密着し、ヒートシンクに効率的に放熱します。
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実装基板を「QLEASE」クレイタイプに固定した状態 -
実装基板を取り外した状態
製品ラインアップ
熱伝導部材「QLEASE」シリーズ
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粘土状熱伝導部材「QLEASE」クレイタイプ
柔らかい粘土状で隙間に密着して放熱
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熱伝導ゴム「QLEASE」ラバータイプ
自在な成型で、複雑な形状にも隙間なく密着
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ハイブリッド熱伝導部材「QLEASE」クロスタイプ
クレイとラバーを組み合わせ、しっかり密着しながら組み付けも容易に
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絶縁熱伝導樹脂「QLEASE」レジンタイプ
高放熱・高耐熱を両立した絶縁樹脂材
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熱伝導部材「QLEASE」シリーズ
独自の発想で効率よく熱を伝える、熱マネジメント用部材