粘土状熱伝導部材

「QLEASE」クレイタイプ

柔らかい粘土状で隙間に密着して放熱

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製品説明

NOKの熱伝導部材「QLEASE」クレイタイプは、優れた形状追従性と信頼性を兼ね備えた、非硬化型の粘土状放熱材料です。粘土のような極めて高い柔軟性により、電子基板の凹凸や複雑な隙間(ギャップ)へ、素子に負担をかけることなく隙間なく完全密着します。接触面から空気層を排除することで、実機において放熱パフォーマンスを発揮します。
また、液状グリスのような液だれやポンプアウト(流出)の心配がなく、-40℃から150℃(グレードによっては最高200℃)の過酷な環境下でも長期間形状をキープします。さらに、完全に硬化しないためメンテナンス時の剥離・リワークが容易で、製造工程の歩留まり向上にも貢献します。自動化に適したディスペンサーグレードと高熱伝導グレードをラインアップし、車載ECUからパワーモジュールまで、高度な熱管理が求められる設計をサポートします。

特長

  1. 粘土のように柔らかいため、複雑な基板の隙間や立体的な曲面にも、素子に負荷をかけることなく密着します。
  2. 低粘着で取扱性がよく、液状グリスやパテの弱点である熱サイクルによるポンプアウト(這い出し・流出)や液だれがありません。
  3. 非硬化型のため、部品交換やメンテナンス時の剥離・再利用(リワーク)が容易です。
  4. 破片が出ないため、製造現場の歩留まり向上と作業時間短縮に貢献します。
  5. 自動塗布機による高速・高精度な施工に対応し、電子機器や車載部品の量産工程の自動化をサポートします。
  6. 電気絶縁性があるため、電気回路、電子部品周辺で使用可能です。
  7. -40℃~200℃(一部仕様)の過酷な環境下でも、初期の形状を長期間キープしたまま使用できます。

特性

複雑な形状の熱源から効率的にヒートシンクへ放熱

熱伝導部材「QLEASE」クレイタイプは、優れた電気絶縁性、難燃性、および-40℃から200℃に及ぶ幅広い耐熱性を基本特性として備えており、過酷な環境下で稼働する電子・電気機器への実装が可能です。「QLEASE」クレイタイプは、お客様の製造工程や要求される熱管理レベルに合わせて、最適な選択ができる2つのグレードを展開しています。


ディスペンサーグレード(熱伝導率:3.1 W/m・K)

自動塗布機(ディスペンサー)による高精度かつスムーズな吐出に最適化したグレードです。適切な粘度設計により、ノズルの目詰まりや液だれを起こすことなく高速施工が可能となります。主に、車載カメラ、小型センサー、各種ECUなど、製造工程の自動化・インライン化によるコスト削減と生産性向上を両立させたい用途に適しています。


高熱伝導グレード(熱伝導率:4.4 W/m・K)

粘土状特有の優れた追従性を維持しながら、フィラー(熱伝導粒子)の高度な配合技術により熱伝導性を高めたハイエンドグレードです。部材自体の放熱能力が高いため、EV(電気自動車)用の高出力モーター、駆動用インバーター、パワーモジュールなど、発熱量が大きく、厳格な熱マネジメントが要求される大型コンポーネントや高電力製品に高い効果を発揮します。



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※NOK「QLEASE」シリーズは、REACH規制に準拠、RoHS指令に対応しています。

※ディスペンサーグレードは開発中の商品です。予告なく仕様を変更する可能性があります。



評価試験

熱伝導試験

他社熱伝導シート(5.7W/m・K)と「QLEASE」クレイタイプの2製品(ディスペンサーグレード:3.1W/m・K、高熱伝導グレード:4.4W/m・K)を用い、ヒートシンクへの伝熱効果を比較しました。試験では、実機を想定したアンプICおよび3端子レギュレーターを発熱源とし、それぞれの測定部の温度を計測しています。
試験結果より、「QLEASE」クレイタイプは他社熱伝導シートを上回る冷却効率(素子の温度低減効果)を発揮します。この逆転現象の理由は、接触面にあります。放熱シートは基板やヒートシンクの凹凸に追従しきれず、熱を遮断する空気の断熱層を残してしまいます。一方、「QLEASE」クレイタイプは隙間なく密着して空気層を追い出すため、効率的に放熱可能です(自社評価による)。


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環境変化試験

「QLEASE」クレイタイプは、高温放置試験(150℃、200℃)および冷熱衝撃試験(-40℃〜150℃)など、5種の環境において、耐久テストを実施しました。試験後に大きな物性変化は認められませんでした。


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振動試験(ISO16750-3)

自動車の走行振動や産業機器の駆動ショックなど、激しい振動に晒される環境下での追従性と形状保持力を検証するため、厳しい基準での振動試験を実施しました。
「QLEASE」クレイタイプは、車載電子機器等の厳しい振動規格に準拠した3軸(X・Y・Z方向)のランダム振動試験において、基板やヒートシンクからの位置ズレ、剥がれ、および自重や振動による形状の崩れ(垂れ落ち)は確認されませんでした。 粘土状特有の適度な凝集力と密着性により、外部からの物理的なショックや持続的な振動を吸収しながらも、塗布された位置に留まり続けます。これにより、車載ECU、モーター周辺、移動体通信インフラなど、激しい振動環境にある過酷なアプリケーションにおいても使用が可能です。


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リワーク方法

取付時に間違っても、簡単に取り外すことができ、やり直しが可能です。


販売形態

高熱伝導グレード

小分品(50g、500g)、ペール缶(18kg)、シート品で提供できます。なお、シート品はご指定のサイズで切り込み可能です。


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    小分品 50g外観
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    小分品 500g外観

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    ペール缶 18kg外観
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    シート品外観


ディスペンサーグレード

カートリッジ(900g/本)、ペール缶(18Kg)で提供可能です。50g(試作対応)およびペール缶、シート品をご希望の際はNOKへご相談ください。


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カートリッジ 900g外観
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ペール缶 18kg外観

※各容器やラベルは予告なく変更する場合がありますので、予めご了承下さい。

採用イメージ

優れた耐熱性・絶縁性と柔らかさにより、既存の熱伝導部材では対応できない箇所にもお使いいただけます。


モーターコイルへの適用イメージ

モーターコイルに充填し、ハウジングに放熱します。


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基板への適用イメージ

実装基板の凹凸に密着し、ヒートシンクに効率的に放熱します。


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      実装基板を「QLEASE」クレイタイプに固定した状態
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      実装基板を取り外した状態

製品ラインアップ

熱伝導部材「QLEASE」シリーズ

お問い合わせ



※「QLEASE」はNOKの登録商標です。(商標登録第6927597、6927599号)