油圧用パッキン

ゴムから樹脂まで幅広い材料で、往復動面の密封と潤滑を両立

製品説明

主に油圧機器の往復運動部に使用され、最適な油膜を作ることで摩耗を減らし、油圧機器の性能を向上させます。

特長

改良や改質を重ねた材料を豊富に保有しているため、使用条件や用途に合わせて最適な材料を選定いたします。


基本構造

一般的な油圧シリンダのピストン部とロッド部では、密封装置(シール)を組み合わせたハイドロリックシーリングシステムが使用されます。ピストン部では、ウエアリング、ピストンパッキン、「コンタミシール」が使用され、ロッド部ではバッファリング、ロッドパッキン、ダストシールが使用されます。NOKでは、使用条件や用途に応じた各種の密封装置を効果的に組み合わせた使用方法をおすすめしています。


※「コンタミシール」はNOKの登録商標です。(商標登録3179600号)


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油圧シリンダ用パッキンの詳細はこちら

材料の種類

油圧用パッキンは主にゴムやウレタン、それらを組み合わせた3つのタイプがあり、油圧と耐熱温度の関係に基づいて材料を選定します。高い油圧環境では、PTFE(フッ素樹脂)とゴムなどを組み合わせたタイプが最適です。また、中程度の油圧環境ではポリウレタンゴム「アイアンラバー」が、低い油圧環境ではゴムを使用したパッキンが適しています。


※「アイアンラバー」はNOKの登録商標です。(商標登録2178634号)


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リップパッキンの材料と作動油の詳細はこちら

密封理論

往復動パッキンのしゅう動面には、摩耗を少なくする油膜が必要です。また、その油膜の厚みはパッキンとしゅう動面の接触圧力分布に左右され、密封性(シール性)は往復運動時における押し行程と引き行程の油膜の厚みの差で決まります。NOKは適量の油膜を形成できるバランスのとれた接触圧力分布のパッキンを設計しています。


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装着動画

パッキンの種類によって装着方法が異なります。
装着方法を誤ると油漏れの原因となるため、溝に取り付ける際は十分に注意してください。



ピストンパッキン


ロッドパッキン

活用例

  • 建設機械、農業機械、一般産業機械全般