浄水器用中空糸膜モジュール
中空糸膜で、水中の微粒子、サビ、濁り成分、細菌を徹底除去

製品説明
浄水器用中空糸膜モジュールは、ストロー状の中空糸膜を利用した浄水用フィルターです。水道水や原水に含まれる微粒子、サビ、濁り成分、細菌などを効果的に除去し、清潔で安全な水を供給します。
独自の中空糸膜技術により、優れたろ過性能と大流量の両立を実現しました。家庭用浄水器から業務用水処理機器まで、さまざまな用途に対応できるモジュール設計が可能です。35年以上にわたり国内外で採用されている実績を持つ、信頼性の高い製品です。特長
- 0.2μm※の中空糸膜(MF膜)が微粒子やバクテリアを効果的に除去し、安心・安全な水づくりに貢献します。
- 高いろ過性能を維持しながら、浄水器向け中空糸膜モジュールとして優れた大流量を実現します。
- NOK独自の疎水性膜によりエアーロック現象を抑制し、安定した通水性能を実現します。
- 筐体デザインや仕様に合わせ、標準品では対応が難しい要件にも柔軟なカスタム設計で対応します。
※公称孔径
特性
浄水器の要となる中空糸膜は、水中の微粒子やサビ、濁り成分、細菌を除去する重要な役割を担っています。NOKでは、ストロー状の多孔質壁を分離膜として用いるポリスルホン製の中空糸膜を採用しています。長年培った技術力により、極めて優れたろ過性能を発揮します。
NOKの中空糸膜(MF膜)は、膜の外側から内側へと水を透過させる外圧式ろ過を採用しています。壁面に開いた極小の孔(あな)が強固なバリアとなり、原水に含まれる0.2㎛以上の不純物を外表面で確実に除去します。このサブミクロンの孔を通り抜けたきれいな水だけが、内側の空洞から吐水されます。

NOKの中空糸膜モジュールは、U字状に束ねた中空糸膜を、独自のポッティング材で樹脂製モジュールケース内にしっかりと固定した構造を採用しています。
ケース内に収める中空糸膜の本数は、長年の実績と豊富な経験から導き出した最適な充填率に基づいて設計されています。これにより、有効ろ過面積および総ろ過面積を効果的に確保し、高い流量を維持しながらも、長くお使いいただける長寿命なモジュール設計を実現しました。 さらに、独自開発の疎水糸を絶妙なバランスで組み合わせることで、水流を妨げるエアロック(空気溜まり)の発生を効果的に抑制し、常にスムーズな通水を可能にしています。

各分離膜との比較
分離膜は、除去・精製したい対象物の大きさに応じて最適な種類を選択することが重要です。
最も微細な物質を対象とするRO膜(逆浸透膜)は、濃厚溶液側に浸透圧以上の圧力を加えることで水分子のみを透過させ、イオン類や低分子有機物の高度な分離を行います。それよりも大きな分子レベルのふるい分けを担うのがUF膜(限外ろ過膜)であり、約2 nm〜100 nmの孔径によって溶質の分離・分画・濃縮・精製を行います。そして、液体中に含まれる懸濁質やコロイド粒子をターゲットとするのがMF膜(精密ろ過膜)です。約0.1 μm〜数μmの孔径を有し、各種微粒子を精度良くかつ効率的に分離・精製するために広く使用されています。
NOKでは、長年培ってきた高度な高分子制御技術を駆使し、このMF膜およびUF膜の開発・製造を行っております。これらMF膜・UF膜が持つ、微細な不純物や微生物を確実に捕捉する高度なろ過精度と、低・中圧でも大量の水を処理できる優れた透水性能という強みを、NOKの技術により最大限に引き出し、また高い耐久性による長寿命化も実現しました。当社の膜テクノロジーは、家庭用の浄水から、産業排水の回収、さらには大型水処理プラントにおけるRO膜の前処理にいたるまで、幅広い分野で使用されています。お客様の水質や用途に合わせた、最適な液体分離ソリューションを提案しています。
RO=Reverse Osmosis / UF=Ultrafiltration / MF=Microfiltration

※上図は各膜・主要物質の分離範囲を示した一般的なイメージ図です。実際の膜の孔径分布や、除去対象物の形状・溶液の性質によって分離特性は変動するため、各膜の境界領域には重なりがあります。
製品ラインアップ
標準設計(NMシリーズ)
日本、米国、欧州、中国をはじめ、グローバルで長年の採用実績を誇る主力の4タイプをラインアップしています。浄水器の筐体(ケース)サイズや、求められる通水量に合わせて、最適な膜面積のモデルをカタログからすぐにお選びいただけます。製品の開発期間の短縮やコストの最適化に貢献するとともに、安定した調達を実現します。
カスタム設計
本体の特殊な形状に収めたい、限られたスペースでもっと流量を上げたい、他のろ材(活性炭など)とワンパッケージにしたいなど、標準仕様では実現が困難なあらゆるご要望にお応えします。NOKの技術者が開発の初期段階からパートナーとして伴走し、お客様の最適なモジュールをゼロから設計・カスタム開発します。
※1記載の流量は参考値です。実際の流量は、原水、ろ過圧力、および使用条件によって大きく変動する場合があります。
※カスタム設計のご相談も承ります。製品のお問い合わせボタンより、まずはお気軽にご連絡ください。
評価試験
JIS S3201 家庭用浄水器試験方法により、浄水器用中空糸膜モジュールの濁りろ過能力とろ過流量を評価しました。
濁度ろ過性能試験(JIS S 3201:2019 準拠)
新品の中空糸膜モジュール(標準設計NMシリーズ4機種)を専用装置にセットし、ろ過水で10分間連続通水後、一次側水圧を 0.02 MPa(20 kPa)に調整して状態を安定させます。その後、濁度2度の試験水を供給し、通水量にともなうろ過流量の推移を電磁流量計で測定しました。
NOKの中空糸膜モジュール4種(標準設計NMシリーズ)の通水量ごとのろ過流量の推移結果より、最大モデルであるNM-0250は約30,000L、最小モデルのNM-0023でも約2,000Lの通水量に達するまで、高いろ過能力を安定して維持します。この結果は、NOKの膜テクノロジーが極めて優れた長寿命性能を備えていることを実証しています。
試験条件
・周囲温度・湿度:常温(20 ± 15 ℃)、相対湿度(65 ± 20%)
・試験水(初期通水用):ろ過水
・試験水温度:20 ± 3 ℃
・調整試験水(濁度2度):原水にカオリンを 2 mg/L の割合で混合したもの
※本数値は、JIS S 3201:2019に準拠した管理条件下での試験結果(参考値)です。実際のろ過圧やろ過流量は、ご使用になる環境や配管条件等によって変動します。
最小動水圧試験(JIS S 3201:2019 準拠)
新品の中空糸膜モジュール(標準設計NMシリーズ4機種)を専用装置にセットし、ろ過水で10分間連続通水して状態を安定させます。その後、濁度2度に調整した試験水を供給し、各機種に応じた圧力範囲(10 kPaから最大100 kPaまで)に調整しながら、それぞれのろ過流量を電磁流量計で測定しました。NOKの中空糸膜モジュール4種(標準設計NMシリーズ)の水圧ごとのろ過流量の推移結果より、浄水器や水処理システムの設計、および最適なモデル選定の目安にご活用いただけます。
試験条件
・周囲温度・湿度:常温(20 ± 15 ℃)、相対湿度(65 ± 20%)
・試験水(初期通水用):ろ過水
・試験水温度:20 ± 3 ℃
・調整試験水(濁度2度):原水にカオリンを 2 mg/L の割合で混合したもの
※本数値は、JIS S 3201:2019に準拠した管理条件下での試験結果(参考値)です。実際のろ過圧やろ過流量は、ご使用になる環境や配管条件等によって変動します。
採用イメージ
NOKは1990年の事業開始以来、35年以上にわたり中空糸膜モジュールを開発、製造、販売してきました。
自社内での徹底した性能評価と品質管理により高い信頼性を実現し、日本国内だけでなく米国、欧州、中国など世界各国で採用されています。
ウォーターサーバー型浄水器
アンダーシンク型(ビルトイン型)浄水器
蛇口直結型浄水器
水栓一体型浄水器
アウトドア用浄水器
医療施設用浄水器