特長
- ゴムの配合を工夫し、分子オーダーで界面を制御することで、ゴム表面が親油性に改質され、潤滑油が保持されやすくなります。
- 油が潤沢でない環境(貧潤滑下)でも低摩擦効果が得られ、省エネ・低燃費・低電力に貢献します。
特性
自己潤滑ゴムは、厳しい潤滑環境下での摩擦を低減できる製品で、油膜が保持されると屈折率の変化によって明るくみえます。
試験サンプルをガラスで挟み、ガラスを回転させて摩擦係数を測定した結果、従来のゴムに比べて自己潤滑ゴムは低摩擦を維持することが確認されました。


評価試験
ピンオンプレート試験(往復動)
往復運動をしているプレート状の物体の表面でピンを用いて摩擦・摩耗を発生させ、摩擦係数を測定しました。
従来のゴムは低速での摩擦係数が高くなりますが、自己潤滑ゴムは低速でも摩擦係数がかなり低く、速度が高くなっても従来のゴムより低摩擦を維持します。

オイルシール形状試験(回転)
オイルシールに適用して回転数を制御し、摩擦係数を測定しました。
自己潤滑ゴムは従来のゴムと比較して、低速において摩擦係数がかなり低く抑えられています。

採用イメージ
- しゅう動を伴うシール製品全般
- オイルシール(例:高周速用オイルシール、アブソーバーシール)