真空・半導体用潤滑剤

低蒸気圧性、低アウトガス性、耐薬品性に優れる潤滑剤

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特長

  1. アウトガスの発生を非常に抑えたグリースであるため、目標の真空度で安定した真空環境を維持することができ、アウトガスやパーティクルによる製造不良を低減することができます。
  2. 基油の蒸気圧が非常に低いグリースであるため、高真空環境下でも蒸発が少なく、ウェーハの汚染を抑えることができます。
  3. 離油度を非常に抑えたグリースであるため、基油の飛散が少なくなり、基油の飛散によるウェーハの汚染を抑えることができます。

「BARRIERTA」はKlüber Lubrication München GmbH & Co. KGの登録商標です。
(商標登録3140008号)

特性

真空・半導体用潤滑剤は、完全フッ素化オイル(パーフルオロポリエーテル)を基油に使用し、低蒸気圧性、低アウトガス性、耐薬品性に優れるため、半導体製造装置など真空環境に晒される用途で使用できます。

評価試験

アウトガス発生測定試験(ASTM E 595準拠)

下記試験条件でグリースからのアウトガス発生量をTML(質量損失比)およびCVCM(再凝縮物質比)で測定しました。フッ素グリースである真空・半導体用潤滑剤「BARRIERTA」 SUPER IS/V は、他社真空用フッ素グリースと比べて、遥かにアウトガスの発生量を抑えます。アウトガスの発生を抑えることで、ウェーハの汚染を少なくすることができます。


【試験条件】

真空度      : 7.0×10-3 Pa以下

加熱棒温度    : 125±1 ℃

冷却板温度    : 24±2 ℃

保持時      : 24 h

初期試料重量   : 200~300mg


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基油の蒸気圧測定試験(クヌーセンエフュージョン法)

間接加熱型のクヌーセンセルに試料0.01gを入れ、既定の圧力、温度にし、試験時間後に試料を取り出し、試験前後の重量変化より、蒸発量を算出しました。
フッ素グリースである真空・半導体用潤滑剤「BARRIERTA」 SUPER IS/V は他社真空用フッ素グリースに比べて、基油の蒸気圧が低いです。基油の蒸気圧が低いことで、高真空環境下での基油の蒸発が少なくなります。


【試験条件】

圧力    : 0.13Pa

温度    : 220℃、250℃、280℃

時間    :  10min


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採用イメージ

  • 真空ポンプの軸受
  • エッチング装置のOリング
  • ウェーハ搬送ロボットの軸受
  • 薄膜形成装置のボールねじ、ガイド

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製品の詳細はNOKクリューバー株式会社のWebサイトをご覧ください。