ハイダンピングラバー
HDR
高い減衰性能と、強度や耐久性を両立させた高機能防振ゴム材料

特長
- 共振振動を含めた幅広い周波数帯の振動を低減するNOKオリジナルの高機能ゴム材です。
- 従来の防振ゴム材料と比較し、減衰性能を大幅に向上させ、強度と耐久性を両立することで、マウントやストッパーとして使用可能です。
- 電子基板向けにアウトガス対策グレードもラインナップしています。
「HDR」はNOKの登録商標です。(商標登録第2278254号)
特性
高減衰防振ゴム ハイダンピングラバー「HDR」
NOKのハイダンピングラバー「HDR」は、お客様への初採用から20年以上の実績を持ち、シール製品、工業用ゴム製品等で培われたゴム加工・接着技術などを背景に、優れた特性をもっています。
昨今、環境性能に優れた、xEV(HEV、PHEV、BEV、FCEVなどの電動車)の普及が世界的に且つ、急速に広がりを見せています。これら電動車には、これまで以上の静粛性を求められており、防振・防音へのニーズがますます増えております。
電動車に求められる、高次元の静粛性要求へ、減衰特性を大幅に向上させた、ハイダンピングラバー「HDR」で応えていきます。

実際に、ゴムボールを落としてみました。動画をご覧下さい。
左が一般防振ゴムNR、右がハイダンピングラバー「HDR」です。
材料特性
ハイダンピングラバー 「HDR」とは
ハイダンピングラバー「HDR」は、配合設計、サブミクロン・ナノ分析、加工技術等、高い基礎技術裏打ちされた材料です。減衰特性を大幅に向上させ、防振材として、その他のゴム材料特性値をバランス良くなるよう開発しました。


「HDR」のバランス特性(従来高減衰材との比較)
ハイダンピングラバー「HDR」は、減衰特性を大幅に向上させながら、防振ゴム製品として必要な物を支え続ける強度、耐久性、耐熱性も確保しました。

評価試験
振動吸収
ハイダンピングラバー「HDR」は、一般防振ゴムNR(天然ゴム)と比較して、収斂性の良さにより振動を早期に収めます。
※当社試験による実験値です。保証値ではございません。

共振振幅低減
ハイダンピングラバー「HDR」は、一般防振ゴムNR(天然ゴム)と比較して、共振時の振動振幅を大幅に低減可能です。
※当社試験による実験値です。保証値ではございません。

ロスファクター(損失係数) 比較
雰囲気温度全領域において、一般防振ゴムNR(天然ゴム)よりハイダンピングラバー「HDR」の減衰特性が優れていることが分かります。

強度(Ts)変化 比較 (環境温度100℃)
ハイダンピングラバー「HDR」は、一般防振ゴムNR(天然ゴム)と比較して、使用される環境温度が高くても長期間、強度(Ts)の変化が小さいことが分かります。

伸び(Eb)変化 比較 (環境温度100℃)
ハイダンピングラバー「HDR」は、一般防振ゴムNR(天然ゴム)と比較して、使用される環境温度が高くても長期間、伸び(Eb)の変化が小さいことが分かります。

採用イメージ
①衝撃による揺れを早く収めたい。
②共振を低減したい。(大振動・破損・騒音等を低減させたい)
③共振領域から振動絶縁領域まで、バランスよく防振したい。
これらを広い温度領域で実現し、耐久性が望まれる機器(ユニット)にハイダンピングラバー「HDR」を提案します。
- EV・HEV駆動パワーユニット
- 電動補器類
- 車両制御
- 自動・安全運転支援
マウントとしての適用例 / 推奨例

マウントとしての適用例 / 推奨例
