固体被膜潤滑剤

グライトパン

金属面に被膜を形成し、基材の機械的特性を維持

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特長

  1. 部品の形状そのままで、耐摩耗性の向上や絶縁性、非粘着性などを付与できます。
  2. グリース・オイルを嫌うまたは使えない環境での潤滑に適しています。
  3. シールや給脂の必要がないので、構造の簡略化・部品点数の削減が可能です。
  4. 給脂やオイル交換の必要がないので、メンテナンスを軽減できます。



「グライトパン」、「GLEITPAN」 はNOKクリューバーの登録商標です。
(商標登録5552576、5552577号)

特性

固体被膜潤滑剤「グライトパン」は、特殊配合技術により生まれたコーティング剤です。
金属、樹脂などの機械部品の表面を「グライトパン」で処理することにより、摩擦特性、耐摩耗性、防錆性、非粘着性を向上させます。


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評価試験

「グライトパン」JF149のコーティングと未処理との比較をベーンオンシリンダー試験で実施しました。
ステンレス製の試験片ベーンに「グライトパン」JF 149をコーティングしたものと未処理のものを用意し、鋳鉄製シリンダにオイルを0.7g/minにて滴下し、オイル膜を25µmに維持しつつ、250Nの荷重を掛け、周速2.0m/secで表面温度を測定しました。
未処理のものは、試験開始後、10数秒後に試験片ベーンとシリンダーの境界付近の温度が約100℃に上昇している事が確認されました。
一方、「グライトパン」JF149をコーティングしたものは、試験開始後20秒を経過した後でも、約50℃程度の温度上昇に留まりました。

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試験装置全体
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試験片ベーン
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試験結果:未処理
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試験結果:「グライトパン」JF149処理

製品ラインアップ

「グライトパン」は目的に応じて、主要5種類をラインアップしています。


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採用イメージ

  • コンプレッサー部品摺動部、スラスト軸受、ベーン、ローターなど

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製品の詳細はNOKクリューバー株式会社のWebサイトをご覧ください。